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古屋レポート
 このページはメガネやレンズについての情報や、個人的な見解をご紹介するコーナーです。お客様・同業者・業界関係者の方へ何かの参考になればと思います。
 ご意見やご質問などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。快適・最適なメガネのご提案の為にお役に立ちたいと思います。
『れんず屋』代表 古屋 和義
最新レポート 2015年01月30日『拡大老眼鏡の提案』

拡大老眼鏡の提案
[近くを楽に見る為のアイテム]


[老眼鏡の時代??]
 高齢化社会に突入して人口の半分が老眼世代に・・・
 当店でも ¥1,000 程度の「出来合いの老眼鏡」が活発に売れています。また、拡大鏡・ルーペなども人気の製品と思います。
 眼鏡店として、プリズム効果を利用した拡大老眼鏡を提案したいと思います。

[拡大老眼鏡]
  • レンズの球面度数 +2.00D PD62mmで 約1.5△BaseIn のメガネを作成する!

〔拡大老眼鏡の作成方法〕
  • フレームの玉型サイズが48mm以内の場合
    レンズ径70mmの通常球面レンズで PD46〜48mm で加工する。
    (HOYAの HM-H などがレンズ径70mm)
  • フレームの玉型サイズが大きい場合
    10mmぐらい偏心した特注球面レンズで PD46〜48mm で加工する。

〔拡大老眼鏡の効果〕
  • 通常の出来合い老眼鏡よりも拡大して見えるため、工作や縫い物など、細かい近業作業時に見やすくなります。
  • レンズの度数が強いほど、拡大効果は大きくなります。

〔お試しご希望の方〕
『曙橋店』『神保町』『三省堂店(2017年11月閉店)』に上記【拡大老眼鏡】のサンプルを用意しています。
  +1.00 +1.50 +2.00 +2.50 +3.00

『神保町店』『新潟店』は一部のみ用意しています。
  • 裸眼やメガネの上からなど是非、お試し下さい。
  • お持ちのメガネにレンズ交換も可能です。

〔価格の一例〕
  • 当店で作成した出来合いの製品・・・\4,000〜\8,000位
    (※フレームは限定されています。ご了承下さい。)
  • お持ちのフレームにレンズ交換(1.60球面設計 撥水コート 特注仕様) \8,000
    ※外径70mmのレンズで作成可能な場合には ¥5,000 となります。
     (1.50球面設計 マルチ、フレーム玉型サイズ48mm以内の場合に製作可能)

〔同業者の方へ〕
  • フレーム玉型サイズ48mm以内の小さいフレームがあれば、レンズ度数+2.00Dの時、外径70mmある在庫球面レンズ(HOYAのHM-Hや、一部の1.60球面レンズ)で、PD46〜48mm で作成してみて下さい。
  • フレーム玉型サイズ46mmなど小さなフレームなら、1.55素材などレンズ径65mmの在庫球面レンズでも作成可能です。
  • 大きな玉型のフレームの場合には、10mmぐらい偏心した特注レンズを使用。

〔その他〕
  • 球面度数を強くすると、拡大効果も大きくなります。球面度数+2.50D、PD46で作成すると PD62mm位置では 3△BaseIn となります。
  • 個別の度数(私の場合は、遠用度数に+2.50D加入して作成)に、2〜3△BaseIn で作成すると拡大して見えますが、多少、違和感がありました。
    非球面設計レンズでの作成など検証しようと思っています。
  • メガネの状態・裸眼/メガネ・希望近点距離、老眼の状態などで、適正な度数は異なります。当店スタッフの体験結果では、+2.00 〜 +2.50D位で作成した【拡大老眼鏡】が人気でした。

今回のアイテムは、『より小さなモノを見たい!』方へのレポートです。
拡大して見える老眼鏡レンズは、ルーペと異なり両手がふさがらないので便利です。使っていないフレームの活用になれば幸いです。