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古屋レポート
 このページはメガネやレンズについての情報や、個人的な見解をご紹介するコーナーです。お客様・同業者・業界関係者の方へ何かの参考になればと思います。
 ご意見やご質問などございましたらお気軽にお問い合わせ下さい。快適・最適なメガネのご提案の為にお役に立ちたいと思います。
『れんず屋』代表 古屋 和義
レポート 2014年12月10日『これからは第四世代の遠近レンズ?』

これからは第四世代の遠近レンズ?
[遠近両用レンズは日々進化を続けている!]


[第四世代レンズ]
『最適化の追求』 あなただけのパーソナルレンズ
  • 眼・レンズ・フレーム情報をもとに装用条件に合わせた個別設計。
  • 各メーカーの最高度設計に搭載。
    『見え方に影響を及ぼす そり角・角膜頂点距離・前傾角 を考慮』
    『フレームに合わせたレンズカーブ設計』
    『レンズの玉型に合わせた最適化設計』など

『遠近両用累進レンズ』 現在4メーカーから7種類 発売中
『単焦点レンズ』 HOYA『RFi』・・・そり角・角膜頂点距離・前傾角の3点情報を考慮

[第三世代]
『各メーカの技術を結集した、満足度を高めるハイグレードな設計』
  • 両面複合累進設計 内面累進両面設計 外面累進両面設計 など ハイグレードな快適に使用できる遠近両用。
  • 度数条件に応じたレンズ設計。ユレ・歪みの少ない、視野の広いレンズを追求!
  • 目的にあわせたタイプ別設計や累進帯長による豊富なバリエーション。
  • 「耐キズ・耐汚れ性能アップ」「ブルーライトカット」などコーティングも多彩なものが登場。

[第二世代]
『不満点を改善する』 現在 使用・普及しているクラス
  • 異本となる外面累進設計をバージョンアップし『見えにくい・慣れにくいなど』の不満点を改善。
  • 両面複合累進設計を普及させた名品なども。
  • 現在も一般的に販売されている遠近両用累進レンズ。
  • オリジナルの名称(OEM)で現在も販売されたり、一部は一式セット用として使われることも。
 
[第一世代]
「旧世代の遠近両用」 セット用廉価版遠近
 *10年以上前の設計が多い。当然、旧式製品の為、満足度は低い。
 *原価が低いため、安く販売出来る。(流通量は多い)
 *視野が狭く、高加入には向かない。(評判は悪い)

[遠近両用累進レンズに満足している人が少ない原因は???]
調査によると
 『遠近両用使用者の50%以上が不満に思ったことがある』
 『満足10% 不満30% こんなもんだと思っている60%』などなど


 工業製品は、新製品・新機能などが登場すると旧世代の製品は淘汰されます。テレビ・電球・カメラ・パソコンなど旧式・旧世代製品が店頭に並ぶことはまづありません。
 新製品がどんどん出ているのに、「10年以上前の設計製品が50%以上流通」しているのは『遠近レンズ』くらい。

 『満足度・快適性が高まらない!』
 『ハイグレードレンズの価格が下がらない!』

*良いレンズを使う人が多くなれば改善するのでは・・・・
*満足度を高めるには、価格で選ばず、製品の性能でご購入の検討を!



前回のレポート『遠近の歴史』に某メーカーの方よりご意見が有りました。
 第一世代 単焦点レンズ
 第二世代 バイフォーカル
 第三世代 累進レンズの登場
 第四世代 そして インディビジュアル へ ではないですか??

ご意見・ご質問などお気軽に!一緒にレンズのことを考えていきたいと思います。



現在使用中のインディビジュアル遠近の使用感想です。
『HOYALUX MSi 1.60 サンテック クラリティータイプ 累進帯長16mm 加入2.00D』
  • 遠方・中間・近方 すべて調子が良い。
  • 長い累進帯長(16mm)でも近方視十分に見やすい。
  • 調光(サンテック)も性能が高くなっている。

【唯一の問題点】
 夜間の運転では遠方がぼやける。(見えにくい)

【原因の可能性】
 角膜頂点距離11mm、そり角9.7°、前傾角9.7°、近業作業距離37cmにてレンズ注文。
 『度数を補正するため、0.1D程度弱く仕上がっているせいかな?』
 上記フレーム装用3点情報の要素によっては作成度数に影響が出ることも考える必要があります。
 一例:近視の場合、角膜頂点距離が一般基準の12mmよりも短いと、体感度数が強くなるので補正されて、弱く仕上がってきます。

いろいろな事例が出てくると思いますが、ご報告させて頂きます。