1・基本 『単焦点の老眼鏡』
『専用・安い・使いやすい』 『ひとつの目的距離に合わせます』
 1 老視・老眼って
『近くのピントが合う距離が年々遠ざかっていく現象』
物を見たとき、眼に入ってきた光は、
水晶体で曲げられて一点に集まり
ます。
その集まった光(焦点)が、
網膜上にあれば、見ている物に
ピントが合っている状態になります。
正視や、遠くが良く見えるメガネを
掛けた人が、近くの物を見ると、
焦点が網膜上に合わないため、
そのままではピントが合いません。
毛様体筋が緊張して、水晶体を
膨らますことで、焦点が網膜上に
きて、近くの物にピントが合います。

この、ピントを合わせるために眼が
使う力を『調節力』といい、年齢と
共に低下していきます。
35歳ぐらいから誰もが始まる
『調節力』低下の現象です。
調節力が少なくなってくると、
今まで見えていた近くの物に
ピントを合わせる事が出来なくなり
ます。

見たい物を少し遠くにすると、
ピントが合うのは、
その位置までは、ピントを合わせる
『調節力』があるからです。
老眼鏡は、不足した水晶体の
『調節力』を補うメガネです。
度数やレンズの種類は、
使う方の『調節力』『対象物の距離』
『目的』に応じて変わります。

 2 『単焦点の老眼鏡』
近くの1点(単焦点)(一定の幅)にピントを合わせた老眼鏡
長所 *一番ハッキリ近い物が見える。
*ユガミが少ない。
*低価格!安くて・手軽・使い勝手が良い。
短所 *遠くが見えない。
*見える距離の奥行きがない。
*本の距離に合わせると、パソコン画面が見えない。

 3 『作る要領』
@ 遠くを見る眼の度数(完全矯正値)を測定します。
    ⇒ 近視・遠視・乱視 を 正視の状態にします。
A 見たい近くの距離に合わせて、
   @で測定した度数(完全矯正値)に凸(プラス)レンズを加えます。(加入)
    ⇒ +0.25ステップ    (+1 +2 +3 出来合いの老眼鏡の度数 = 加入度数)
B その合計度数(@の完全矯正値 + Aの加入度数)が老眼鏡の度数になります。
    ⇒
近視の方は、マイナス(−)度数が弱くなり、
正視・遠視の方は、プラス(+)度数が強くなります。

 4 『加入度数によって見える距離(幅)が変わります』
老眼鏡でどこまで遠くが見える?(遠点の考え方)
 見える距離=加入度の逆数
100÷加入度(単位Dディオプター)=見える最長距離(cm)
加入度数 正視の場合の見える最長距離
+1D 100cm(1m) パソコンのモニターOK!
+2D 50cm以内 パソコンは厳しい姿勢に!
+3D 33cm以内 パソコン不可!
注意!レンズの最終度数ではなく、加入度数の逆数です。

 5 『調節力』 = 老眼具合の目安
どの距離まで小さい文字が見える?(近点)
【近点の測り方】
正視・完全矯正値のメガネを掛けた状態で、
眼から10cmぐらいの距離に、手の指紋、
または雑誌をかざして、徐々に眼から遠ざけていきます。
指紋、文字にピントが合い始めたところで、
手を止めてメジャーで距離を測ります。(眼と手の距離)
 近点の逆数が調節力
100÷近点距離(cm)=調節力(単位Dディオプター)


 6 『明視域』 『ハッキリと見える範囲』=遠点から近点までの範囲
近点〜遠点までの距離がハッキリと見える範囲『明視域』となります。

単焦点の老眼鏡を作る場合、明視域を希望の範囲にします。
パソコンなどの中間距離を重視する方と、裁縫など近距離を見る方では、『加入度』の設定は異なります。
離れていれば加入度は弱めに! 近ければ加入度を強く!
レンズの選択(ピッチ+0.25刻み)
 『希望の距離・文字などの大きさに合わせてしっかり確認を!』
 *字を書いたり読んだりの35pに合わせればパソコン作業は厳しい!
 *パソコンのモニターに合わせると、小さい文字が近くで見えない!

 7 『単焦点の老眼鏡』
長所 *明視域がしっかり合えばバッチリ見える。
*手軽さ・安さ・専用メガネが魅力です。
短所 *遠くは見えない。
*見える幅が狭い。
『限界が』・・・単焦点の老眼鏡は、見える幅が制限される専用メガネ
『ちょっと遠くまで見える老眼鏡はないの?』
『パソコンのモニターと書類が楽に見えるメガネは・・・』


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