TOP >>> 遠近両用累進レンズの構造〜 >>>こんなに違う累進帯長

B短い〜長い・8mm〜20mm 〜こんのに違う累進帯長 前編〜
累進帯長って?
累進帯長って・・・ なんだ?!
累進帯長
遠くを見るポイントから近くを見るポイントまでの距離。
見た目には分かりませんが、遠近両用レンズには必ず累進帯が存在し、
この累進帯で度数が変化します。
累進帯長も長いものから短いものまであり、長さによってレンズ性質が変わります。

●一般的な累進帯長 累進帯長が長い場合には、ユレ・歪みが少なくなります。慣れやすさ重視。
(スタンダードタイプ)
近用部を見るときにはあごを上げ、
視線を落とす回旋量が必要になります。
●短い累進帯長 累進帯長が短い場合には、
近用部が楽に見えます。
しかし、同時にユレ歪みが大きくなりますので、
ある程度遠近両用に慣れた方にオススメです。
加入度数の強すぎに注意が必要です。
※最近、良く見られる縦幅の狭いフレームは、
  短い累進帯長でお作りすることが多いです。
※図の14mm/11mmは参考数値の一例になります。
累進帯長 長さ フレームサイズ 見え方 特徴
累進帯長:8o〜12o 短い累進帯長 縦幅が狭いフレーム
縦幅24mm〜30mm推奨
視野 近方重視。
小さいフレーム対応。
遠近両用に慣れた方にオススメ。
狭い
ユレ・歪み
多い
累進帯長:13o〜15o 一般的な累進帯長 一般的な縦幅のフレーム
縦幅30mm〜40mm推奨
視野 中間重視。
スタンダードタイプ。
初めての方にオススメ。
普通
ユレ・歪み
普通
累進帯長:16o〜20o 長い累進帯長 縦幅の広いフレーム
縦幅40mm以上推奨
視野 遠方重視。
運転やスポーツ・アウトドアなどにオススメ。
広い
ユレ・歪み
少ない

B短い〜長い・8mm〜20mm 〜こんのに違う累進帯長 後編〜
どうやって選べば良いの?
〜累進帯長の選び方〜
●フレームが決まっている場合●
フレームの形状(縦幅):30mmが一つの大きな基準となります。
30mmより狭く小さいフレームは、累進帯長12mm以下のレンズを選択。
30mmより広く大きいフレームは累進帯長13mm以上のレンズを選択。
●初めて使う遠近両用の場合●
初めて遠近両用をお使いの場合には、累進帯長が長めのレンズをオススメします。
一般的な長さの13mm〜15mmがオススメです。
累進帯長が長くなるほど、視野が広くなり、ユレ・歪みが少なくなります。
●スポーツ・運転・アウトドアに使用する場合●
スポーツなどの動的視野の方には、累進帯長は長めのレンズをオススメします。
16mm以上のタイプが遠方の視野が広く、ユレ・歪みが少なく使いやすいです。
しかし、遠く重視設計の為、近くは回旋量が多く必要になります。
※回旋量:目線を下方向に移動する量
●読書・近業作業が多い場合●
長時間の読書・近業作業が多い方は累進帯長が短いレンズをオススメします。
12mm以下の対応が、回旋量が少なく近方視はしやすくなります。

〜累進帯長による回旋角の違い〜
回旋角と累進帯長の関係 累進帯長16mm(長いタイプ)
回旋角と累進帯長の関係 累進帯長11mm(短いタイプ)
『あなたの眼』で最適な累進帯長をお選び下さい。