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C累進設計・開発年度・製造工程 〜遠近両用レンズの3要素〜
レンズグレードの違いはどうして起こるの?
遠近両用レンズのグレードを決める3つの要素
製造工程累進設計開発年度
C遠近両用レンズの3要素〜製造工程編〜
お客様の度数が一人一人異なる為、遠近両用(累進)レンズは全てご注文を受けてから
工場での製造が開始されます。(受注生産制)
その際の『製造工程』、レンズに施す各種設計、データの数値はレンズの種類で異なります。 この違いでもレンズの性能・品質は変わってきます。
【オーダーメイドレンズ】
最適製造【オーダーメイド】
最適製造について
各メーカーの最高技術で最適性・快適性を追求。
一人一人の個々の条件に合わせて最適数値で製造。完全オーダーメイド製
@フレーム形状 A遠用度数に於けるベースカーブ(個別選択) B瞳孔間距離
C近用アイポイント(インセット量【個別選択】) D加入度数 E近業作業距離(個別選択)
【セミオーダーメイドレンズ】
適正製造【セミオーダーメイド】
適正製造について
何タイプかの種類の中から個別の条件を考慮し快適性を追求。
@遠用度数に於けるベースカーブ(種類別選択)
A近用アイポイント【インセット量(種類別選択)】 B加入度数
【既成固定製造】
既成製造【既成固定製造】
既成製造について
1種類の平均的な条件・数値で製造
※お客様の眼の状態に関係なく、平均的な条件でのみ製造。

近業作業距離 どの距離を重視するか。(眼から対象物までの距離)
レンズの遠用度数 近視・遠視でも最適数値が異なります。
加入度の強さ 加入度が強くなると、インセット量(内寄せ量)も多く必要
瞳孔間距離 広い人は近方を見る時に内寄せ量が多く、狭い人は少ない。
見え方を左右するレンズカーブやインセット量などは、度数・PD(瞳孔間距離)などの
状況に応じ数値を変化させ、最適な状態にするのが理想です。
レンズカーブ+インセット量
近くを見る時に、目が内側に寄り目になる幅
レンズ度数・PD(瞳孔間距離)・目的作業距離によって、
最適な内寄せ量・ベースカーブがあります。

フルオーダー【最適製造】 一人一人に合った最適数値設計
セミオーダー【適正製造】 度数から自動設定
既成固定【既成固定製造】 片眼2.5mmなどに固定

製造工程は【考慮事項】【技術力】【コスト】のかけ方のよって、遠方・近方視野等の大きな違いが出ます。
C遠近両用の3要素〜累進設計編〜
『累進設計』
遠近両用累進レンズは、遠くを見るための度数のレンズをベースに、
近くを見る度数が重なり合っています。(境目はありません)
●この重なり(累進面)がレンズの表側にあるのが外面累進設計
                     裏側にあるのが内面累進設計
                     両方にあるのが両面累進設計・両面複合累進設計

累進要素の考え方
●段々に度数を重ねることによって、境目なく緩やかに度数が変化していきます。
よって、境目のない遠近両用累進レンズは側面にユレ・歪みが生じます。

設計の考え方
●レンズ中心部の縦方向は遠・中・近となだらかに見えますが、横方向に行くほど、または、 加入度数が大きくなるほど歪んだりします。 この特徴を考慮したレンズ作りが大切です。
累進面をどう組み合わせるかによって、ユレ・歪みが違ってきます。

両面累進
主に両面累進または両面設計・両面複合などと呼ばれ、現在、各メーカーの最上級レンズ。
レンズの両面にユレ・歪みを低減する技術が集結。
内面累進
外面累進に比べ、視野が広い。
外面累進
一般的な遠近両用累進設計。

◆より良い遠近両用レンズのポイント◆            @無理のない回旋・累進帯の長さ。目線の上げ下げを快適にする事。                              A収差を考慮し、視野を広くレンズ側面のユレ・歪みを少なくする事。
回旋角比較
回旋角比較 外面累進レンズ 回旋角比較 内面累進レンズ
・・・累進面 ・・・回旋角 ・・・角膜〜累進面までの距離
視野・ユレ・歪み比較
視野・ユレ・歪み比較 外面累進レンズ 視野・ユレ・歪み比較 内面累進レンズ
・・・収差 ・・・回旋角 ・・・角膜〜累進面までの距離
両面累進レンズ
回旋角比較 両面累進レンズ 視野・ユレ・歪み比較 両面累進レンズ
・・・累進面 ・・・回旋角 ・・・角膜〜累進面までの距離 ・・・収差
C遠近両用の3要素〜開発年度編〜
遠近両用は、より快適でワイドな視界や収差(ユレ・歪み)低減の為に
ハイテク技術を駆使して最新レンズが開発されています。
『最新の製品』から10年以上前のロングセラー製品まで多岐に渡って販売されています。

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※本当に同一製品での比較でしょうか?
もちろん!!
※最新製品が絶対に良いわけではありません!
10以上前の設計の製品でもロングセラーになるには、性能に理由があります。
⇒実際に、現在店頭で販売されている半分以上が10年以上前の設計の製品です!
しかしながら、
設計年度に10年以上の開きがある事は、レンズ選択の際に必要な基礎事項だと思います。

グレードを決める3つの要素は、レンズ選択をするために重要です。
各項目のロゴをクリックして頂くと、より詳しい内容をご覧頂くことができます。
製造工程
累進設計 開発年度
レンズの基礎3要素
たとえば・・・
製造工程を洋服で例えるなら・・・
オーダーメイドレンズ
オートクチュールの洋服(オーダーメイド)
最適のデザイン・サイズ・カラーを選択できる。
セミオーダーメイドレンズ
サイズ S・M・L・LLなどサイズ別
カラー等も多少の選択が可能。20前後の選択肢。
既成固定製造
フリーサイズ
平均値で作られた製品の為、適さない方も。

累進設計を車で例えるなら・・・
両面累進設計 最高級車
内面累進設計 中・高級車
外面累進設計 一般車

近視・老眼鏡・サングラスなどの単焦点レンズと異なり、
遠近両用累進レンズには明らかな性能・品質による見え方の違いがあります。
各製品の特性をご理解の上、実際に見え方を比較・体験して選択する必要があります。
遠近両用は・・・