累進レンズ比較・体験 Q&A

見え方比較 2 HOYA累進レンズ

HOYAの遠近両用レンズの分類 
  • 全般
    • メーカーのホームページに掲載されているオフィシャル製品・セカンドモデル・特定の小売店専用のOEM製品が存在する。
      今回、紹介するのはオフィシャル製品です。その他の詳細は分かりません。
    • 上位設計の両面複合累進設計[BOOM]と外面累進設計レンズに分かれる。
  • 特徴
    • 『両面複合累進設計[BOOM]』はHOYA独自の設計で、他社の両面設計とは異なる。
    • 視野の広さ、ユレ・歪みの軽減など完成度は非常に高い。
    • 全体的にマイルドなソフト設計。
  • グレード別
      【両面複合累進設計】
    • トリニティー
    • ID
    • FD
      【外面累進設計】
    • サミットTF 【外面累進+両面非球面設計】
    • サミット プレミアム
    • アリオス
    • サミットプロ/CD ・・・ 製造終了   GP ・・・ 製造終了

見え方比較をしたのは7種類のレンズ
【体験者】
 名前:古屋 和義   生年月日:1965年8月29日  年齢:45歳  血液型:B型

【度数】  度数データの見方について詳しくはコチラ
  球面度数 乱視度数 乱視軸 加入度
S -3.25 C -0.50 Ax 150 ADD 2.00
S -3.00 C -0.25 Ax 50 ADD 2.00
PD(瞳孔間距離):67mm (中近の場合は 65mm で作製)
EP(アイポイント フレーム中心ラインからの目の高さ):2up

【注意点】
『加入度設定が年齢的に強すぎるのでは?』・・・疑問を持つ方に
今までは、加入 1.00D 1.50D の比較をしてきましたが、
ハイグレードクラスの遠近両用では、加入度が少ないと見え方に差が出にくいため、
今回は加入 2.00D での比較をしました。

  • アリオス 累進帯長14mm 加入 2.00D
    【外面累進設計】
    • セットなどに使われる低価格帯製品
    • 遠方がスッキリ見える(ハード設計に近い?)。視野の広さも十分で歪みはほとんど気にならない。
    • 中間・近方の視野の狭さは当然感じる。
      下側方視は厳しい。(オートバイの運転などでの側方確認)
  • サミットプレミアム 累進帯長14mm 加入 2.00D 
    【外面累進設計】
    • 製造終了となった「サミットプロ/CD」からモデルチェンジした主力遠近両用累進レンズ。
    • 外面累進設計としての完成度は高い。
      加入 2.00D 以下・近視系の方なら問題はないと思う。
    • 両面複合累進設計[BOOM]と比較すると、やはり視野が狭く感じる。
    • バージョンアップした「サミットTF」が出た為、影が薄くなる。
  • サミットTF 累進帯長11mm 加入 2.25D
    【外面累進+両面非球面設計】
    • 両面複合累進設計の技術を取り入れ、度数別にレンズ内面で収差を補正。
      「サミットプレミアム」から更に視野を広げた製品。
    • この製品のみ、
      「累進帯長 11mm」
      「ヴィーナスガードコート ラピス(ブルーライトカットコート)」
      「キャリアカラー ブラウニッシュイエロー15%全面(ブルーライトカットカラー)」
      「加入 2.00D から 加入 2.25D に上げた」
      為、他のレンズとの同一比較にはなりません。
      (条件変更でどの程度違和感が出るのかの検証用)
    • 参考までに、
      「累進帯長を短く」「加入を上げた場合」「カラー」
      当然、近方は見やすくなりますが、掛けていると視野が狭く、ユレも感じるので、「累進帯長 14mm」との併用はしない方がよいと思う。
  • FD 累進帯長14mm
    【両面複合累進設計[BOOM]】
    • ハイグレード遠近両用累進レンズの定番。これを選べば間違いないと思う。
    • 外面累進設計・内面累進設計と比較して圧倒的に視野が広い。スムーズ。
    • 側方の視野が広く、横においてあるパソコンのモニターなども楽に見える。
    • ユレ・歪みはほとんど無い。(クレームなどもほとんど無い。)
  • ID 累進帯長14mm
    【両面複合累進設計[BOOM]】
    • 革命的な初代「両面複合設計」。ロングセラー。発売から10年過ぎたが、安定した性能。
    • 「FD」に比べ、中・近方部が広い。また見やすく感じる。
      遠方・中間の側方視は少し狭いかな??(「FD」と比較して)
    • 「トリニティー」と「FD」に挟まれ、販売数は極端に低い。
    • 「両面複合累進設計[BOOM]」で1.70素材が唯一ある!近方重視の方にはオススメ出来る。
  • トリニティー Bタイプ 累進帯長14mm
    【両面複合累進設計[BOOM]】
    • 遠近両用累進レンズの最高峰!目的別に3タイプから選べる(S/M/Bタイプ)
      「ID」「FD」より明らかに視界はワイドになる。
    • ユレや歪みはほとんど感じられない。視野の広さなどもほとんど単焦点レンズと同じように感じる。
    • 遠近両用累進レンズで敵はいない。これだけ歪みを感じないのなら、加入を高めて近方視を重視しても良いと思った。ライバルは中近レンズ「IDクリアーク」。
  • 参考 JAZ 累進帯長20mm
    【両面複合累進設計[BOOM]】
    • 中・近方を重視した異色?の遠近両用累進レンズ(次世代型)。
      遠近両用累進レンズと中近の中間に位置する。詳しくは汎用遠近両用累進レンズにで紹介。
    • 遠方アイポイントで、全加入度の 19%加入有り。
    • 通常の遠近両用累進レンズのライバルとなるか?今は余り知られていない存在。

ページ上へ 前のページへ