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それでは、詳しく表を見て行きましょう!
画面に出てきた、数値、赤線のグラフが、使用しているカラーレンズ(グレー70%)のデータになります。 |
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まず、緑で囲ってある@の部分を見てください。
この部分は、グレーカラーの透過データを数値で表しています。
スタッフ「『UV-B』・『UV-A』は紫外線のことですね?」
そうです、この欄は紫外線のUV-B・UV-Aをどのくらいカットしているのかが分かります。
数値がゼロに近づくほど紫外線をカットする割合が高くなります。 |
スタッフ「このレンズには、紫外線カットの『UV400』が付いているはずですけど?100%ではないですね!」 |
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あくまでも透過率を確認する為の測定機なので、検査専用の測定機データとは誤差が生じます。
この測定機では信頼度100%のデータを表示することは出来ません。同じ条件でのデータの比較用と思ってください。
今回のデータでもほぼ100%紫外線をカットしています。
UV400付きのレンズなら、有害な紫外線は100%カットしているはずです。安心して下さい! |
スタッフ「解りました!」
スタッフ「紫外線の欄の右にある『Visible』は何ですか?」 |
これは視感透過率と言い、レンズが目に見える光(可視光線)をどれぐらい通すのかを表しています。
数値が100%に近づくほど光を通す量が多くなります。 |
スタッフ「私のレンズ視感透過率32%だから、68%の光をカットしていますね。なるほど、32%しか光を通さなくなるのだから、夕方や曇りの日は、暗く感じるのも納得です。」 |
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Aの『Category(カテゴリー)』について説明しましょう。
レンズにはJIS規格(日本規格協会)により、レンズの「透過特性(透明度)」について、データの付記が必要になります。
付記が必要なデータは「分類・運転不適合性・カテゴリー」の3項目です。 |
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分類 |
カラーレンズの染色方法(無色・前面染色・ハーフ染色) |
運転不適合性 |
昼間や夜間の運転に不適合な場合にのみ付記 |
カテゴリー |
レンズの視感透過率を0から4の数字で表記 |
その1つ「カテゴリー」の分類される数字を測定します。
「カテゴリー」は視感透過率の割合により5つに分けられます
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カテゴリー |
視感透過率 |
0 |
80.0%を越え 100%以下 |
1 |
43.0%を越え80.0%以下 |
2 |
18.0%を越え43.0%以下 |
3 |
8.0%を越え18.0%以下 |
4 |
3.0%を越え 8.0%以下 |
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スタッフのレンズは視感透過率が32%だから「カテゴリー2」です。 |
スタッフ「このレンズを購入した時に、レンズ袋にカテゴリーの記載がありました。」 |
無色のレンズや薄いカラーはカテゴリー0から1、濃いカラーレンズはカテゴリー2から4の数字で記載されます。 |
スタッフ「『CIE』」には数値(B)とグラフ(C)があります。」 |
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これは色度座標グラフです。
X・Y座標を用いて色合いを数値で表しています。
色合いを数値で表すことで、同じような色合いのカラーレンズと比べる時に、色合いの違いが分かりやすくなります。 |
スタッフ「感覚だけだと色の違いの判別が曖昧になるので、数値で比べられるとより違いが分かりやすくなりますね。」 |
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Dの部分は、運転適正判別ウィンドウです。
国際規格によりレンズには定められた規格があります。(Aの部分) |
Visible>3% |
メガネレンズは、視感透過率が3%を超えなければいけない。 |
Visible>8% |
車の運転に使用する場合は、視感透過率が8%を超えなければいけない。 |
T≧0.2Visible |
感度の良いといわれている波長(500〜650nm)の分光透過率の最低値が、視感透過率×0.2以上でなければいけない。 |
Visible≧75% |
夜間や薄暗い場所での運転に視感透過率が75%以上でなければいけない。 |
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レンズが、上記の規定を満たしているかを判定しています。
また、車の運転には信号の色が分かる事が必要です。
色を識別する為に定められた規格があります。
Bの部分で、各色(赤・黄・緑・青)を識別出来るか判定しています。
適合の場合は、『緑色●』、不適合の場合は、『赤色●』で判定されます。
Cの部分で、A、Bの結果から、測定したレンズの運転判定結果が出ます。
スタッフ「私のレンズは夜間の運転(『Visible≧75%』)が赤●の不適合と判定されました。そのため、夜間の運転に不適合と判定されています。昼間の運転には使えますが、夜の車の運転には適していないですね?」 |
そうです。その他にも、注意しなければいけないことがあります。
『カラーが濃すぎると光量が減り暗くなるので昼間の運転にも支障が生じます。』
『色合いが異なって見えるカラーも濃度に関わらず運転には不適合になります。』
スタッフ「運転にはカラーの濃さだけでなく種類にも向き不向きがある事が分かりました。」 |
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では各波長の透過率を見てみましょう。
約400〜780nmの波長が、人が感じることの出来る光(可視光線)です。光は紫から赤い色へ連続的に変化します。
スタッフ「人は波長の短い450nm付近は青色、530nm付近は緑色、波長の長い630nm付近の波長は赤色に認識しているわけですね。」 |
赤線のグラフは、波長ごとの透過率を表しています。
横方向が、波長の長さを、縦方向が透過率のパーセンテージを示しています。グラフが上に行くほど、その波長の光を多く通しています。
例えば、今回のレンズでは、波長が450nmの光(青色)を
約33%通しています。(約67%カットしています。)
スタッフ「全体的になだらかなグラフですね。あまり色調を変化させないのはこのためですか?」 |
そうです!気付いた様に、グレー70%は、透過率がなだらかなのが特徴的です。450nmから630nmの波長を平均的にカットしています
特定の色を多く通したり、カットしたりしていないため、色調を大きく変化させることなく、全体的に暗くする効果があります。オールラウンドで活躍するカラーと言えるでしょう。
スタッフ「グレー70%の特徴が具体的に理解できました!!」 |
グレー系カラーの特徴をもっと解りやすくするために、他のカラーと比較してみましょう!
何か測定したいカラーがありますか? |
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