色収差について    レンズを選ぶもう1つの要素


メガネレンズの基本三要素(屈折率・設計・コーティング)
 
光の特性
 
光の色
光の屈折
波長の長さによって屈折の大きさが伴います。

色収差とは
 
メガネレンズを通しても、光は一点に集まらず、にじみを生じます。 このにじみの事を色収差と呼びます。
色収差の仕組み


また、にじみが出る程度「アッベ数」で表記します。
(透明体の色収差を評価する数値)


フリー百科事典ウィキペディアより

アッベ数
 について
一例 プラスチック
1.50素材 アッベ数 58
1.67素材 アッベ数 32
※アッベ数は、数字が大きいほど 色収差が少ない

アッベ数

ドイツの数学・物理学者 1870年頃
Carl・Zeiss と共同して光学顕微鏡などの性能向上に付与
じ後、ツアイツ財団を成立



フリー百科事典ウィキペディアより

エルンスト・アッベ
 について

1840-1905

 
収差のイメージ
白い紙の縁や黒い線などの下に、黄色や赤などのにじみが発生します。
拡大写真
拡大写真
その他収差の画像はこちらから 色収差の画像
メガネレンズで起こる現象
この様な現象が起こる事があります!
● 見える方・気になる方など非常に個人差があります。
  蛍光灯の周辺・紙の縁・黒い線や文字の周辺ににじみ現象
● 強度近視(マイナスレンズ)の方がレンズ周辺部(厚いところ)で見るときだけ
  起こる事も(初めて遠近にしたときなど、下方視した時に気になる)
● プラスチック 1.74や1.76素材/ガラス 1.8・1.9素材などアッベ数の小さい
  高屈折のレンズに交換したとき(ぼやけて見える・鮮明でない)
● 強度近視・老眼鏡など強度プラスレンズ(凸)レンズの場合は大きな影響も!!
  (薄くする為に高屈折素材(低いアッベ数)を選ぶ時は、ご注意!)

メガネレンズの3要素のひとつ「屈折率」でアッベ数は異なります。

※上記の様な経験のある方、レンズにこだわる方はアッベ数を考慮しながら屈折率(素材)をご検討下さい!
 
 
屈折率の選択にアッベ数も考慮しよう!!
メガネレンズの分類 基本三要素
ご存知ですか?
メガネレンズを選ぶには三要素を検討します。
レンズのコーティング
 
レンズの設計
 
これら3要素によりレンズのグレードとして、性能・価格が違います。

弱度数の方は高屈折素材にしても、薄型効果は少ないです!
価格・効果・アッベ数のバランスを検討して、素材選択!
レンズの厚み(一例)
※素材が変わっても1ミリ変わることはほとんどありません。
※度数データ・フレームデータがあれば厚みは計算で求められます。
※ASは非球面設計 HMは球面設計 
メガネに於いて、色収差(アッベ数)についてはあまり知られていません。
また、考慮されていないのが現状です。
しかしながら、弱度数の方が高屈折素材が良いものと認識して使用されている事が
非常に多い事は問題ではないかと思います。

色収差の画像
メガネレンズはプリズムの集合体です。 
光がレンズを通過する際に光の波長によって、
七色の光がにじむ現象が起こります。
色収差とは、この時の色のズレを指します。
色の分散
色収差 蛍光灯@ 色収差 蛍光灯A
蛍光灯のふち 黒と白の境目などの色がにじんで見えます。
色収差 机@ 色収差 机A

 レンズを通して、黒い線や蛍光灯を見た時に赤や黄色の色が見えることがあります。
 個人差がありますが、アッベ数の低いレンズ・強度数の時に起こりやすい。

ご使用中のレンズでも極端に斜めなどから覗き込むと、色収差が見える場合があります。
 
メガネレンズの場合、アッベ数は素材によって異なります。
高い数値はど色収差の起こりにくい素材です。
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