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古屋レポート
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『れんず屋』代表 古屋 和義
レポート 2020年12月28日『スタッフ 防曇コート(SEIKOフォグレスコート)使用感想』

スタッフ 防曇コート使用感想

スタッフ1 
眼鏡の左右レンズでコーティングを変更しテストしました。
*右レンズ:フォグレスコート
*左レンズ:SDC2 UVP(傷・汚れに強いコート)

【防曇効果について】
かなり効果は高くとても良い。通常使用ではまずレンズ曇りは出ません。
使用していて汚れが拭き取りにくいとは、あまり感じませんでした。
防曇コートがない左レンズがとてもストレス(やらなければよかった)。
防曇コート無に曇り止めを塗っても差がありました。(すぐ曇る)
但し、雨の日はレンズに水滴が付くと防曇コートは水が伸びてとても見えにくい。
ケアの手間に関しては通常の曇り止めと変わりませんが効果は差が大きいです。


スタッフ2
【防曇効果・・・「非常に良い」】
曇り止め効果が非常に高く、マスクをした通常レベルでは全然曇らない。
個人的には「曇りにくい」ではなく「曇らない」と表現していいと言えるレベル。

(お客様にはおすすめできませんが)テストでお風呂で使用。
→水でびちゃっとはなるが曇りはしない。液が取れるので、メンテナンス液の再塗布は必要。

【社外品の溶剤と、SEIKO溶剤の比較】
曇らなさはあまり変わらない。

【耐久性】
メーカーの言う1週間で1〜2回の塗布では少し足りない。
塗る頻度はもう少し増やしたほうが良い。(数日で曇るようになる)


スタッフ3
【防曇効果は、良好】
マスク着用時、曇り止め効果は、非常に高く持続性も長い。
朝クリーナーを付ければ、2〜3日は、持続可能。
あまりレンズの汚れを拭かなければ、1週間弱持続可能。
外気温度が低いほど、マスクから漏れる息でしっとり濡れて滲んだ視界にはなるが見える。拭かなくても、しばらくすれば、普通に見える。
室内や外気温度が低くなければ、しっかり防曇している実感あり。

【レンズの手入れ方法は、普通】
市販の曇り止めクリーナーと手入れは変わらない。
通常の汚れは、軽くテッシュで拭き取れるが、水分の飛沫は、専用クリーナーでしか綺麗に拭き取れない。専用クリーナーは、必需品と感じる。


スタッフ4
【防曇効果・・・「良好」】
曇り止め効果は高い。
朝、クリーナーを塗布すれば1日はしっかり持つ。
塗布を忘れた場合、外気温が低いと曇ってしまうが、室内では何とか防曇している感じ。
現在のような、マスク必須な状況では訴求力もあると思う。
但し、雨の日など湿度が高い日はレンズにべったりと水気が付いてしまう事があった。

【ケアの容易さ・・・「普通」】
従来の曇り止めクリーナーと手間は変わらない。
レンズの内側に涙の飛沫や汚れなどが付いた場合、ティッシュなどでふくだけでは取りにくく、この場合、専用クリーナーを使う必要がある。

お風呂で使用しているが、湯気が多いと曇る、というか全体が濡れた感じになる。
若干揺れるようなボヤケはあるが、テレビなども十分見える状態(東海のMFCと同じような感じ)。

水気は撥水レンズに比べ拭き取りにくい。
専用以外の曇り止めは効果は変わらない気がするが、ふき取りがしにくい。

スタッフ5
専用クリーナーを使用する場合は非常に良好 「マスクでも曇らない」。
ただし、個人的には汚れの拭きにくさが非常に気になる。
レンズ裏部分に「涙がとんだもの」とおもわれる水滴のあとが残り、なかなか通常の眼鏡拭きで拭き取れない。
水洗いもしくは専用クリーナーを使用する必要があるので、毎日クリーナーを塗るのが面倒に思わない人でないと使用感がマイナスに出ると思ってしまう。


スタッフ6
防曇効果 【良好】
日常マスク使用時に曇ることはない。
クリーナーを付けない状態でも曇りにくいと実感する。
気温差が激しいところで、曇りそうになっても引いていくのが早いと感じる。

レンズ手入れ 【普通】
通常コートに比べ、汚れの付着が目立つ。
空拭きでは落ちないので、水洗いか専用クリーナーでの手入れが必須。
汎用品の曇り止めと効果は変わらないが、汎用品は拭き取りがしにくい。


スタッフ7
【防曇効果について】
通常の使用での防曇効果は高いと感じました。
日常の曇りについては、ほとんど気にならない。日常の使用での防曇効果を求めているお客様には進めたいと思います。

【欠点】
湿気の多い雨の日などでは、マスクからの湿気がレンズ全体に水滴のように付いてしまい、一度飽和状態になってしまうと全く前が見えなくなってしまいます。
飽和状態になった場合には、一旦ふき取りが必要。

【クリーナー比較】
片眼に純正の曇り止め、市販の曇り止めを塗布して使用してみた結果、純正クリーナーが効果が高いと思いました。レンズへの浸透が良いのかもしれません。
使用頻度については、効果がなくなってくると少しの曇りでも飽和してしまい見えにくいので、2〜3日に1度くらいのお手入れが必要と思いました。


スタッフ8
以前、防曇レンズをご購入されたお客様から「曇る」というご指摘を頂いたことがあります。
そのお客様は「スキー」での使用や「冷凍庫の倉庫」という特殊な環境で使用されていました。
実際に使用した感想は、曇り止め効果は高く、通常の日常生活では全然曇らないと思います。(マスク装用時、温度差のある屋内〜屋外の移動時、食事など)
市販の曇り止め液の場合、1日おきに塗布しないと効果が持続しませんが、フォグレスコートは1度のクリーナ塗布で2日〜3日は効果が持続します。
メンテナンスの手間が少ない所も良いと思います。


スタッフ9
【防曇について】
「曇るときはすぐに全体的に曇るが、サッとクリアになる」という感じ。
曇りが一定水準を超えると結露したように水滴になる。
この状態になっても放置すれば、だいたい数分で奇麗になるが、後に水ヤケのような跡が残るので、いったん洗浄して専用の液を塗り直したい。
この手間をストレスに感じる人には使いにくいと思う。
フォグレスの耐久性は、塗布してから数日間くらいが妥当。
検証のため、1週間ほど手入れなして使ってみたところ、3〜4日を超えると先述のように曇りが水滴になりやすくなると感じた。
また、手入れなして使っていると汚れが付きやすく、また落ちにくくなっていくような感じがする。

冬季はこれでも良いが、それ以外の季節は手入れの手間のデメリットの方が大きく感じるようになりそう。

スタッフ10
マスク時の日常使用については、まず曇らないため非常に快適です。
ただし、汚れやすく、汚れが落ちにくい印象です。専用液を使うと汚れが取れるため、メンテナンスは2日に1度ぐらいは必要でした。
また、3日以上メンテナンスをしないとレンズ表面に水膜ができやすくなり快適度が下がります。

気温の低い雨天時のサッカー観戦(悪環境)でも使用しましたが、表面に水膜が直ぐに出来てしまい見えません。この環境では、レンズを拭かないと水膜が取れませんが、拭く作業がし辛いコートのため・・・。
条件の悪いときは、通常の撥水コートレンズ(曇るけどふき取りやすい)よりも使い勝手が悪く感じました。

下記3点の比較もしました。
〇『通常撥水コートにフォグレスコートの専用液』を塗布する。
 → 少し曇りにくくなるかな程度。全くお勧めしません。
〇『通常撥水コートに「メガネクロスタイプ」』を使用。
 → 室内の環境では、若干曇るがまあ問題ない。お手入れは非常に楽ですが、外気温の低い屋外では曇ります!
〇『通常撥水コートに「ジェルタイプ」』を使用。
 → 室内でも、屋外でもほぼ曇らない。効果は1日程度。屋外でフォグレスコートと比較すると、さすがに若干の曇りを感じますが、視界に問題のないレベルです。お手入れは、汚れは落ちやすいですが、ジェルを塗って拭き上げる作業が「フォグレスコート」より面倒に感じました。

現在のマスク必須の環境では、曇り止め効果の高い「防曇コート」はオススメだと思います。
室内のパソコン用メガネなどなら、お手入れ簡単な「メガネクロスタイプ」でも十分?
「ジェルタイプ」ならかなり効果はありますが、私的には、お手入れの頻度、若干の曇り止め効果差で「防曇コート」 に軍配を上げます。
※毎朝、メガネをクリーニングする方なら「ジェルタイプ」でも良いかも!