1 レンズ選びの3要素 |
プラスチックレンズの構造(メカニズム)
@ レンズ基材【有機質】
A ハードコート【有機質】
表面の硬さとコート膜の密着性を高める
B 反射防止コート【無機質】
反射を防ぐ金属膜
C 水ヤケを防ぐ撥水・超硬コート
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2 プラスチックの弱点 |
レンズ表面のコートに波が打ったようになります。
見た目にはあまり分かりません。
熱クラック |
レンズ表面のコートに波が打ったようになります。
見た目にはあまり分かりません。 |
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サウナや夏季の車内など60℃以上の高温にさらされることで、
レンズ本体が膨張し表面のコートに亀裂が入る現象です。
普段使用でも経年で変化します。 |
コート剥がれ |
レンズ表面の反射防止コートが剥がれて白く反射し、
下地が見えてしまいます。塩分(汗や海水)やアル
カリ分(石鹸・洗浄剤)は禁物です。 |
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クラックの亀裂や・キズからほこりや石鹸などのアルカリ成分が侵入し、
表面のコートが剥がれていきます。
最初は汚れのように見えますが、拭けば拭く程、剥がれてきます。 |
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プラスチックレンズは高熱に弱い (200倍も違う膨張率) |
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レンズは、有機質と無機質の組み合わせで出来ています。有機質のプラスチック基材は60℃以上の熱が加わると体積が急に膨張する性質があります。
しかし、無機質の反射防止コートは、きわめて薄い金属膜でほとんど膨張しない為、プラスチックの膨張に耐え切れずクラック(ヒビ割れ)が発生します。 |
プラスチックレンズはキズに弱い |
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プラスチックは、もともとやわらかい素材のためキズが付きやすい性質があります。
汚れ防止コート・キズに強いコートでも、キズが付かない訳ではありません。
レンズ表面に異物、ほこり等が付いたまま拭いたり、汚れたメガネ拭きで拭いたりすると、キズが付いてしまいます。
キズはコート剥がれの原因にもなります。 |
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コート剥がれのメカニズム |
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3 プラスチックレンズの寿命は1年半〜2年です。 |
メガネレンズはたくさんの弱点があり、とってもデリケートです。
毎日使うメガネレンズと上手く付き合うために、レンズの特性・お取扱い方法をご確認下さい。
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レンズの汚れがひどい時は中性洗剤を薄めた液で軽く洗い、
よく水で洗い流して下さい。石鹸、シャンプー、ハンドソープ等のアルカリ系の
洗剤をご使用されますと、コート膜が劣化し、はがれる原因になります。
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※ガラスは、熱クラック・キズに対しては強いですが薬品にはご注意下さい。 |
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4 メガネレンズのお手入れ方法 |
@カラ拭きはコートを痛めます。
普段は「お水」でレンズに付着しているホコリを洗い流すか、
レンズクリーナーを直接レンズに吹きかけてから、ティッシュかメガネ拭きをご利用ください。
A汚れがひどい時は中性洗剤を薄めた水で洗って下さい。
アルカリ系の洗剤をご使用になられますと、コートはがれの原因になります。
レンズの表面にシミが発生し取れなくなりますので、すぐに拭き取って下さい。
Bレンズが濡れたまま放置しないで下さい。
Cメガネ拭きが汚れた時は洗ってご使用下さい。
※使用環境や取扱い方法・メンテナンスで大きく寿命は変わります。 |
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