プリズムレンズを通過した光が1m先の垂直スクリーン上で1cmズレるとき、このプリズム度数を1△（1プリズムディオプター）という。
このとき偏角は0．57度となります。
同じく、1m先のスクリーン上で2cmズレたら2△（プリズムディオプター）となります。

☆レンズと物の見え方

プリズムのひとつひとつの向きがどちらに向いているか（稜の方向）によって、またレンズの中央と周辺とでプリズムの全体量がどれだけ違っているかによって見え方が違ってきます。

これはプリズムを通して物を見た時、物はプリズムの稜の方向に移動して見えるという性質があるからです。

☆プリズムレンズの一例

6△BI（プリズムベースイン）：レンズの内側（鼻側）が厚い


6△BO（プリズムベースアウト）：レンズの外側（耳側）が厚い

☆余談



上記写真の様に、プリズムインとアウトのレンズを組み合わせると、光がレンズの厚い方に曲がるため、下の絵のような見え方になります。
（プリズムの説明の為のメガネで実際にはこの様な作り方は致しません）

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• 実際に写真を撮ってみました。
  
  ↑被写体を左にずらして撮影
  
  ↑プリズムレンズを前に置いて撮影
  左にある被写体の位置がズレます。
  

【レンズデータ】
ガラスレンズ 1.8素材 度なし 18プリズムレンズ
右ベースイン　左ベースアウト

※18プリズムとは、1メートル先が18cmズレる度数です。（1プリズムでは1cm）
※加工例は、ズレが3.5cm　約22cmの距離から撮影しました。両眼とも左の物が、右の方にズレて見えます。