遠近両用レンズの情報ページTOP > 各メーカー製品一覧 > HOYA 遠近両用レンズ「HOYALUX 極」
2021年7月15日発売
膨大な消費者調査から生まれた、HOYA史上「最高峰」のレンズ。
< HOYALUX 極 >誕生
「HOYALUX 極」の開発は、膨大なお客様の声の検証から始まりました。
累進屈折力レンズは、お客様の眼の状態に合わせて設計を行なう極めてパーソナルな製品で、お客様の見え方に対するニーズや環境もさまざまです。そのため、開発は、まず「消費者調査」によるお客様の声を分析することから始めます。今回特に注目したのは、累進屈折力レンズを装用されて失敗経験のあるユーザーと累進レンズの見え方を我慢しながら使われているユーザーの声です。どういった場面で「使いづらい」と思われているのか、ひとつずつ理由を丁寧に抽出して検証し、最終的にどういった問題を解決すれば「使って良かった」、「快適だった」、と思っていただけるかを検討しました。データに現れない、暗黙のニーズをシミュレーションすることの難しさ。
今回のような最上位クラスの製品に関しては、他社製品を含め、今までの性能を超えることが求められます。我々にとってはハードルが高く、プレッシャーも大きいです。設計開発のプロセスにおいては、まず消費者調査で実際のユーザーの声を拾い上げることから始めるわけですが、お客様からは「ここの見え方をこのように改善してほしい」とか、「こういう製品にして欲しい」という明確で具体的な言葉はなかなか得られません。累進屈折力レンズの性能に関するお客様の悩みや困りごとの表現から、本質的な原因を探り、それをどのように設計技術で解決していくか、仮説の構築とその検証に多くの時間と労力をかけました。失敗も多くありましたが、その分、シミュレーションと装用テストを通して多くのデータを収集することができ、結果として技術の完成度を十分に高めることができたと自負しています。「指標」(シミュレーション)により進化した新しい技術。
「両眼視」へのこだわり。
HOYALUX RSiの開発当時から、「両眼視」という切り口とアプローチにこだわりを持っています。よりナチュラルに、よりきれいに見えることはもちろん、両眼で見たときの「快適さ」を重視しました。「指標(数値化とシミュレーション)」に基づく設計。
HOYAでは設計技術だけでなく「評価指標」の開発にも力を入れていて、どういう風に「ものがよく見えるか」、「どう歪んで見えるのか」など、主観的な評価を数値に置き換えて、客観的なデータとして捉えるようにしています。様々な指標を開発してきたことで、お客様の困りごとを数値的にとらえ、設計に反映できるのがHOYAの最大の強みです。今回こだわった、よりナチュラルな「奥行き感」や「安定感」のある設計開発においては、HOYAが独自に開発した「両眼視の指標」が重要な役割を果たしています。「使いやすさ」にこだわったHOYAの集大成。
人によって眼の状態は全く異なり、見たいものも違います。こういったパーソナルなご要望にも応えられるように、トータルでバランスがとれた設計になるよう心掛けました。「HOYALUX 極」には、延々と引き継がれてきたHOYAのフィロソフィーや、設計技術が、集大成として詰め込まれています。HOYA製品をご愛用いただいている方にはもちろん、これまで累進屈折力レンズを敬遠されていた方、不満があっても我慢して使用されていた方にこそお試しいただきたいHOYA史上最高峰のレンズです。「よく見えるようになった」、「累進屈折力レンズに対する考えが変わった」という体験を通して、視生活の質の向上にお役立てできれば幸いです。
見やすさを極める3つの新設計
【新設計01】側方 Natural アジャスト設計
お手元を見るときの「ゆれ」と「歪み」を軽減
※赤ライン内は設計による性能の違いを理解していただくためのイメージです。実際の見え方には個人差があります。
※従来レンズ:アリオス1.6(累進帯長14mm) ※S0.00D/ADD2.50D/調節力:0.25D
【新設計02】近用 Natural フォーカス設計
スッキリ見えるお手元の広さを実現
※青、緑ライン内は設計による性能の違いを理解していただくためのイメージです。実際の見え方には個人差があります。
※従来レンズ:アリオス1.6(累進帯長14mm) ※S0.00D/ADD2.50D/調節力:0.25D
【新設計03】両眼 Natural コントロール設計
見やすさと共に心地よい装用感
※比較画像は設計による性能の違いを理解していただくためのイメージです。実際の見え方には個人差があります。
※従来レンズ:アリオス1.6(累進帯長14mm) ※S0.00D/ADD2.50D/調節力:0.25D
見たいシーンに合わせた3つのタイプ
【遠近両用】HOYALUX 極 フィールド
遠くがすっきり広く見渡せて、手元の文字もハッキリ見える。
遠くから近くまで、バランス良く快適な視界が広がります。はじめて遠近両用タイプを使用される方も、リピーターの方もご満足いただけます。
ライフスタイルに合わせた12バリエーションの基本設計。
【汎用遠近】HOYALUX 極 シティ
中間・近方の視野を重視した遠近両用。
中間・近方の視野を重視した遠近両用レンズ。遠近両用〔フィールド〕に比べて、穏やかに度数が変化します。はじめて遠近両用タイプを使用される方、ユレに敏感な方にオススメです。
【中近】HOYALUX 極 ルーム
室内環境が快適な中近レンズ。
お料理やテレビ鑑賞、パソコンや会議など室内で過ごす時間が多い方におススメのレンズ。
極 ルーム は、室内を見渡しやすい設計をベースに、使用用途に合わせてさらに2タイプからお選びいただけます。
RZ(室内用標準タイプ)
室内でのご利用はもちろん、お手元をワイドに、ラクにご覧いただけるタイプです。 パソコンをご利用になる方、長時間デスクワークをされる方、室内で過ごす時間が長い方にオススメです。
MZ(奥行きワイドタイプ)
RZタイプと比べて、奥行が広がり、リビングルーム、会議室などの室内空間を快適に見渡せるタイプです。室内空間の見え方を重視される方にオススメです。
HOYALUX RSi の設計を継承
パーソナルフィット設計(individual設計)
メガネの装用条件に合わせて設計を最適化。
フレーム前傾角・フレーム頂点間距離・フレームそり角。それぞれの数値をメガネレンズの設計に反映して、あなたに最適な見え方のメガネを提供します。
両眼バランス設計
快適な中間から近方視野を実現。
累進屈折力レンズ装用者の80%以上の方(HOYA受注ベース)が、左右の度数差があります。ほんのわずかな度数の違いでもレンズを通して視線が通過す行路は、左眼と右眼では異なることになります。「BOOM individual」では、この微細な差も調和させることにより、快適な中間から近方領域を実現しています。
度数別スマート設計
遠用度数の違いから最適化。見やすさを向上!
「BOOM individual」の「度数別スマート設計」は、度数に応じて累進分布の形を変えることにより、左右の度数差を抑え、近方だけでなく遠方に関しても、さらに明視域を確保しました。
リアルスタイル設計(フィールドタイプ)
基本設計12バリエーション。ご要望とライフスタイルを徹底追及。
累進帯長は、10mm〜16mmの1mmピッチで7種類。各累進帯長ごとに、装用感・近方重・遠方クリアなどから選べる、12種類のデザインタイプを用意しました。