『ベッコウの歴史』 |
1.鼈甲の素材は、玳瑁(タイマイ)と呼ばれる、
南方地域に生息する海亀の甲羅です。 |
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2.装飾品・装身具などの歴史は古く、奈良〜平安時代の
重要物品を納める奈良・東大寺管理下の正倉院の宝庫にも
琵琶のパーツとしてタイマイの甲羅が使われています。 |
正倉院(しょうそういん) |
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国家珍宝帳記載の楽器。古代ペルシアに起源をもつ四絃琵琶は、中国・日本でもひろく愛された楽器である。背面に螺鈿・玳瑁の装飾がある。 |
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3.江戸時代に入り、原料の海亀が長崎に上陸、代表的な特産品となり
優れた細工物が作られ全国に普及しました。 |
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4.*日本のべっ甲細工の始まり 1688年ころ(書物に記載有り)
*実際に活況を出したのは幕末以降と言われている |
5.鼈甲(ベッコウ)→本当の意味は、スッポンの甲羅
*12代将軍 家慶時代(1841年)贅沢禁止令 その為、スッポンの甲羅(べっ甲)
製品と言い逃れをしたことからタイマイ製品→ベッコウと呼ばれるようになりました。 |
6.1991年 野生動物保護のワシントン条約によりタイマイの国際取引が
禁止された為、原料を輸入できない現状です。
今後の製品製造は、それまでの原料ストックだけとなります。 |
7.ベッコウは、職人が『材料を自ら作り出す』 熱と水の芸術品です。
詳しくは→製造工程へ |
8.技能・文化の保存の為に
キューバなどでは食用として捕獲している海亀の甲羅が備蓄されています。
日本の伝統と技能『工芸品 ベッコウ』 軽い質感・肌になじむ装用感・天然素材の為
皮膚に優しい変色に強く・修理が可能眼鏡のフレーム素材として、ご検討下さい。 |