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  ご来店・・・

  近藤さん、45歳 設計事務所に勤務する。 
  日常業務はパソコンに一日中向かうが、営業や現場などにも車で走り回る毎日。 
  週末は趣味のゴルフやアウトドアスポーツ全般をこなす。

 *中度数の近眼(マイナス−4D) 裸眼V=0.3 矯正視力 V=1.2
  サングラスなどメガネ多数所有 乱視-0.25 コンタクト無し 
  妻、正子さん 42歳 共働き パソコン教室で講師のパート

 *正子 メガネは出来合いのサングラスのみ
  最近、共通の話題は、仕事の後に目の疲れを感じる様になった。
  週末の休みに、後輩でメガネ店の店長をしている、遠藤さんのお店「れんず屋」に相談に行くことになりました。


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  遠藤さん 40歳 メガネ店店長 近藤さんの学生時代の後輩です。

 *弱度近視(マイナス-2D) 裸眼V=0.8 矯正視力V=1.0  
  基本的な単焦点の測定・加工は出来るが累進レンズの測定・説明が苦手。


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  週末、近藤さんと正子さんがご来店になりました。 

【近】 最近、パソコンしてると目が疲れるし。遠くも見えにくくなったのでメガネの具合を見てくれないか?
【正】 私も最近、目が疲れるの。 メガネを掛けた方がいいか調べてくれる?
【遠】 正子さんは、メガネをかけた事ないですよね?
    近藤さんのメガネデータは残っています。(データを見ながら)
    先輩、老眼かもしれませんよ? 35歳以上になってくると誰でも近くが見えにくくなりますから。 
    パソコン画面を長く見ているとつかれますよ。
【正】 それなら、私も「まさか・・・」
【遠】 とにかく、視力を測定してみましょう。 


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  測定編
・・・

  測定室に入り、まずは「オートレフ」で大まかな度数を確認しました。

  【オートレフ】(写真・用紙像添付)⇒30秒の他覚測定
   コンピューターを使用して自動的に目の屈折度を測定します。  
  【他覚測定】⇒お客様が返答する必要なく、短時間で測定可能です。

 *調節介入の為、近視は強めに・遠視は弱めに設定する事があります。
 *度数のアベレージ(平均値)⇒遠視・近視・乱視などの状態(度数)
 *瞳孔間距離(PD)⇒左右の目の間の距離
 *測定精度の数字を確認⇒低い場合は再度測定
  白内障などで水晶体が混濁、まつげ等が入った場合、誤表記が表示。 
  そのデータをシステム測定機に転送しますと自動的に度数がセットされます。 
  その状態から測定を始めますので、お客様に測定時間の負担を掛けずに正確な測定が出来ます。

【遠】 花子さん、近藤さんのオートレフをとって、基礎測定をしてください。
【花】 台にあごを乗せて、正面を向いてください。写真が見えます。
    わざとぼやかしますので気にしないで、大きく目を開けて下さい。
    (左右の測定時に頭を動かすとPDがズレますので注意!)

  基礎測定をします。 各データ・問診をカードに記載します。

    *オートデータ値のデータ          問診・氏名・住所・電話番号の確認
    *裸眼測定                   主訴   :不都合な点
    *使用メガネの度数                  :希望・要望
    *眼鏡使用時の視力            身体状況・見え具合
    *PD測定(ピューピロメーター)       使用目的・作業時間・距離・特徴・姿勢
       必要により                 近業作業・読書距離
    *近点輻輳測定                パソコン使用状況・時間
    *カバー・アンカバーテスト          現在のメガネの状態確認
    *近点・調節力                度数・PD・EP(レンズの高さ)・フィッティング・レンズの状態   

  近藤さんのデータと問診表を作成しました。


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  近藤さんのデータ 


 *オートレフ値:    
           R   S −4.25  C −0.25  AX 175
                   L     S −4.25  C −0.25  AX     5  PD  64mm
 *調節力  3.5D  (28cm)
 *立体視・プリズム・輻輳問題無し
 *使用眼鏡:   利目
                        R      V=0.8     S−3.75
                        L      V=0.8     S−3.75     PD  64mm    V=0.9

                1年前の製作時には、V=1.0ありました。近視が0.25進んでいます。

 *主訴:  「遠くが見えにくくなった、パソコンをした後は特に・・・」
        「仕事の後 夜の車の運転が辛い」
        「図面の小さな字が見えづらい気がする・・・」
        「眼精疲労が起こることが多くなった・・・」
 *状況:  「パソコン・図面作成などの近業作業 一日五時間位)
        「通勤・仕事で毎日運転する」

 
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  店長の遠藤さんは、システム測定機で視力を測定しました。

 *完全矯正値(最も遠くが見える度数)
     両眼V=1.2    R/L  V=1.0  S−4.25      ⇒ 車の運転 ◎最適 
                                     近業作業 ×厳しい
 *概用眼鏡(使用眼鏡)
     両眼V=0.9    R/L  V=0.8  S−3.75      ⇒ 車の運転 △
                                      ⇒ 近業作業 △

     遠藤さんは近藤さんに測定結果を説明し、書く度数の見え方を体験・比較してもらいました。

 
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  メガネ店では、「検査」や「処方」は出来ません。

  視力の測定結果をお客様に提示して、度数の選定やレンズ種類の決定などの提案をさせて頂きます。
  見え具合の比較・体験によって、選択の意思決定はお客様自身がされます。
  処方箋をお持ちの場合には、その度数で確認してもらい、依頼を受けさせて頂きます。

  メガネはお客様自身が作る《 オーダーメイド製品 》です。

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  測定結果: 近藤さんの度数が出ました。

 *装用値(遠方視の度数)
     両眼V=1.0        R/L    V=0.9    S−4.00       ⇒車の運転 ○
                                       ⇒近業作業 ×
 *パソコン作業には(室内作業)
     両眼V=0.7        R/L    V=0.6    S−3.50        ⇒車の運転 ×
                                    ⇒近業作業 ○

【遠】 遠くが見える度数だとパソコンには向かないし、パソコン用だと運転には厳しいです。
    両方の見え方を同時に希望なら遠近両用の累進レンズをすすめしますが・・・
    先輩!そろそろ、デビューしてみたらいかがですか?

【近】 老眼かよ!まだ45歳だぞ! メガネを取ればどんなに小さい字でも見えるから大丈夫だ!
【遠】 誰でも、35歳くらいからは徐々に近くが見えにくくなりますよ。
    今なら、加入度(老眼の度数)は小さいから、歪みもなく簡単にできますよ。
    せめて見え方の体験でもしてみませんか?

【近】 後輩の意見も聞いてみるか。 体験だけでもしてみよう。

店長は、近藤さんに【累進レンズ】【中近レンズ】【近用ワイドレンズ】の見え方の体験をして頂き、
その長所・短所を説明しました。

☆別紙記載  予定:
【シニアレンズ比較表】(遠、近、累、中、ワ、多)
【累進レンズ】は運転が恐そうだし、まだ、メガネを取ったほうが見易い。
【中近レンズ】はパソコン画面が良く見えるけど遠くが少し見えにくいし、室内専用の設計だから、運転にも使えないし・・・
【近用レンズ】これはまあまあだけれども・・・ 
【パソコン用】(単焦点)は確かに遠くは見えないけれど、見え方に変化が無いから一番落ち着く感じがする。

どれがよいかな?・・・

【遠】 先輩の場合、近視が−4.25Dですから、逆数を取ると(1÷4.25)メガネを外すと23cm以内のものは
    はっきり見ることができるから、
    運転重視のメガネと長時間のパソコン用に2本別々に使い分けをした方がよいですかね?・・・
    レンズを比べながら、最終の選択をしました。

【近】 今回は、別々に使い分けるよ。
    パソコン用でも、両眼でV=0.7見えるから室内なら支障ないし、近視だから遠くが見えないことには慣れている。
    ただ老眼が進んでパソコン用では会議や営業先での接客で支障が出たら、【累進レンズ】も検討するよ。

【遠】 分かりました。 今のメガネのように中間位の度数ですと遠く・近くも見にくいですから、
    分けて使ったほうが楽になると思います。


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  正子さんは自分の症状を思い浮かべながら、花子さんは測定選択方法などの勉強にになると、
  近藤さんの比較を興味深く聞いていました。

【遠】 正子さんも測定してみますか?
【正】 お願いします。 最近目が疲れるし、パソコンや読書の後、遠くが見えにくくて困っているの。 お願いします。 

 測定結果  正子さんの度数が出ました。

 *完全矯正値(最も遠方が見える度数)
     両眼裸眼V=1.2    R/L 正視
   全くの正視で、遠方視のメガネは必要ありませんでした。 ⇒車の運転 ◎最適  近業作業 ×厳しい
 *既用の眼鏡(使用眼鏡) 無し  経験無し
 *車の運転 毎日買い物 通勤   近業作業 パソコン 6時間/日
 *調節力 4.0D(25cm)
           遠藤店長は近業作業時のみのメガネのパソコン専用として提案をしました。
  単焦点  1 両眼V=0.7  R/L  V=0.6  S+0.75
         2 両眼V=0.8  R/L  V=0.7  S+0.50
           近用ワイド3  加入0.75(マイナス加入−0.75)「アドパワー」

【正】 どのレンズも凄く目が楽になる。 
    老眼といわれると抵抗があるけど、パソコン用と考えて目の事を思ったら、全然抵抗が無い。 
    本も疲れずに読めそう。 
    どのレンズが良いのかな? でも、何で私には、【累進レンズ】をすすめないの?

【遠】 正子さんは正視で遠くは全く問題ありません。 
    【累進レンズ】は基本的に遠用重視の常用レンズですから、
    先輩の(近藤さん)のように近視の方でいつもメガネをかける方には適
    しますが、正子さんの場合にはパソコンの時にしか使われないので、
    【中近・近用ワイド・単焦点】の方が専用に作られていて、見えるところが広く、歪みもありません。 
    でも、せっかくだから体験してみましょう。

    上平(遠くの度数無し)・加入1Dの累進を体験してみました。
    * S±0 ADD1.00 累進帯長14mm(GP1.5)

【正】 本当だ!レンズの側面は歪むし、足下がぐらぐらする。 
    これだと運転は出来ないし、本を読むときあごを上げないといけないから疲れそう。 
    これはパスします。

【遠】 正子さんは、調節力は4.0Dありますから、25cmまでは見ることが出来ます。 
    しかし、それは調節力をいっぱいに使った時なので、半分の調節力で近くのものを見る場合には50cmです。

4D半分=2D  近点は逆数の(1÷2=0.5m=50cm)ですから、長時間の読書やノートパソコンを使うときには、メガネを掛けた方がいいと思います。

【正】 単焦点はパソコンには良いけれど、少しでも遠くを見ようとするとメガネを外しそう。
    近用ワイドなら、レンズの上の方で見れば裸眼の時のように見えるから。 今回はワイドにします。

【花】 一人一人、レンズ選択の提案がたくさんあるんだ。
   近視の人、正視の人、度数や調節力、使用環境や目的でシニアレンズの提案は本当に難しい。
 
    度数の選定や種類で長所も短所も変わってくる。
    短所を補う提案・使い分け・近用専用レンズなど、今までのメガネの度数や使用状況も個人差あるし、
    どうやって説明すれば分かり易く、最適レンズを選択出きるのかな?
    ところで、店長(遠藤さん)は遠視だった? 測定させてもらって、シニアレンズの選択の勉強をさせてもらおう。
 
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