フレーム工場を訪ねて
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シャルマン 修理工場編 |
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シャルマンの大きな特徴のひとつに、フレームの修理を自社対応している点があります。
何年も前に販売されたフレームでも、自社サンプルを元に修理を施します。
工場には、見た事もないぐらい大量のフレームサンプル・先セル(モダン)・鼻パットがありました。
全国各地からたくさんのフレームが届くので、1工程ごと細かく区切られ、厳重に管理されていました。
工場の方が一本、一本手作業で直していく姿は、さながら職人のようでした。
ここでは、そんな職人の方達の『華麗なる修理作業』をご紹介致します。 |
修理には主に、以下の三種類の材料を使用します。
銀ロー・・・ロー付けのロー材(銀ロウ・銀蝋とも明記され、彫金などにも使われます)
フラックス・・・銀ローを流れやすくして作業効率を上げる
酸化防止液(ボンプロ)・・・空気中の酸素と酸化を防ぎ、ヤケをなくす。
ここでご紹介する工程は、合金のフレーム修理になります。
チタンフレームの修理はこのページの一番下をご覧下さい。
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思っていたより、道具が少なかったです。
※この場所はロー付けのみの作業台で他にも後ろ
や隣の部屋に作業場があります。 |
今回はリム切れの修理を見させて頂きました。
修理箇所で多いのは、リム切れ、クリングスアーム、
智・ヨロイがほとんどを占めるそうです。 |
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最初に酸化防止剤をつけその後にフラックスを塗り
ます。熱を加えローを流しながら切れた部分を付けて
いきます。 |
ロー付け作業の写真です。右手に持っているのが
銀ローです。銀ローを流しながら切れている部分を
つなぎ合わせます。
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切れたところをそのままロー付けすると、耐久性がないので、添木で補強してロー付けします。
当然ですが、添木は木でなく金属です(笑)
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切れた部分が完全についた状態です。添え木をしてい
る為段差が気になりますがその後きれいに処理をし
ます。余分な添木を削り、メッキをかけて終了です。
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通常の合金フレームの場合は普通の環境(大気中)でロー付けできますが、チタンの場合は加熱した瞬間に
空気(酸素)と結びつき、ロー材が流れる前に、真っ黒な酸化膜を形成してしまいます。
そのため、上でご紹介した修理とは少し異なった方法を取ります。
@ 修理箇所にカプセル状の物をかぶせアルゴンガスで中の空気を追い出す
A チタンの表面にNiメッキ(ニッケル)を施し、修理箇所同士が合金系同士になり大気中でもロー付けが可能
クリングスアーム(鼻パット部分)など簡単な場所の場合は@方式で簡易的に対応できますが、
一般的にはフレームの形状が一本一本違う・修理箇所が違うなどの理由から、その修理品に合わせて、
カプセルが用意できない事から、Aの方式で対応しています。
修理のお見積りの時に、『修理ってそんなに時間がかかるの?!』と言われる事が多いのですが、
チタンフレームの場合、メッキを剥がす→Niメッキをかける→修理・・・ と、合金のフレームに比べて
作業工程が増える為、実際のフレームの修理に入るまでにお預かり後1週間前後はかかってしまいます。
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