 |
 |
『乱視』。 言葉では聞きますが、どんな眼かご存知ですか?
乱視以外にも、「度数の強い方」「左右差のある方」「プリズムレンズ」など・・・
正視・近視・遠視の要素以外にも色々な方がいらっしゃいます。
簡単にご説明させて頂くと共にメガネレンズご選択の際の参考にして下さい。 |
|
 |
角膜や水晶体が円形ではなく、ラグビーボール状の形をしています。
その為、ピントが一点に集まりません。眼の疲れ、線がにじんで見えたりします。
網膜より眼前に2つの焦点がある場合には、近視性乱視。
眼後の場合には遠視性乱視。前後に焦点がある場合には、混合乱視と言います。
|
乱視のレンズで一定方向の屈折を強めることで、
2つの焦点を1つにして網膜上にピントを合わせます。
|
乱視とは角膜や水晶体の湾曲が球面状態ではなく
ラグビーボールの様に湾曲している為、光の焦点が一点に集まらない状態を指します。
ほぼ、全ての方に乱視はあります。
※角膜・水晶体は工作機械で出来た物のように、真円ではありません。
※弱い場合は、眼の調節で補えるので度数を入れる必要の無い方もいらっしゃいます。
乱視の見え方は、ピントが合わずに映像がにじみます。
一方向に度数のある円柱レンズを遠視や近視のレンズに加えて、
2つにズレた焦点を一つにします。→くっきり・はっきりした見え方になります。
しっかりと、見え方の体験をして下さい。
|
|
 |
 |
「度が強い」これは、良く耳にする言葉です。
しかし、いったいどの位の度数から強度数になるのでしょうか?
定義や決まりはありませんが、れんず屋の認識としては・・・
|

弱度数 0 〜−3D位 |
高屈折レンズの必要がない方 |
中度数 −3D〜−5D位 |
薄型レンズ推奨(屈折率1.60 1.67) |
強度数 −5D〜−8D位 |
高屈折レンズ推奨(屈折率1.70 1.74) |
特注度数 −8D以上 |
特注になる事など、制限が発生します。 |
|
|

弱度数 0 〜+2D位 |
高屈折レンズの必要がない方 |
中度数 +2D〜+4D位 |
薄型レンズ推奨(屈折率1.60 1.67) |
強度数 +4D〜+6D位 |
高屈折レンズ推奨(屈折率1.70 1.74) |
特注度数 +6D以上 |
特注になる事など、制限が発生します。 |
|
|

弱度数 0 〜±1D位 |
店頭に在庫がある範囲 |
中度数 ±1D〜±2D位 |
メーカーに在庫がある範囲 |
強度数 ±2D以上 |
特注になる事など、制限が発生します。 |
製作範囲外 ±4D以上 |
度数によって、製作の可否が発生。 |
|
|
遠近両用選択の際に・・・
※弱度数・中度数の場合には、特にレンズ選択に影響はありません。
※強度数の場合、レンズの厚み・重さなどからフレーム選択に影響がある場合があります。
※特注強度数などの場合には、高屈折レンズをお勧めします。
〜レンズ選択の参考にして下さい〜
|
 |
右目・左目のメガネレンズ度数が2D以上の差がある場合には、左右でレンズを通して見える
物の大きさが変わり、映像がダブって見え、違和感が出る場合があります。
更に左右差がある場合・・・3D、4Dなど。
不等像視(焦点が合わない)の場合には(両眼視に支障がある状態)
左右差のあるメガネレンズに慣れられない場合、強い方の度数を弱く、
または、弱いほうの度数を強くして左右差を少なくする事があります。
その時には左右の加入度数が大きく変わることもあります。
まずは、遠用度数を確定しましょう!一番重要です。
左右の加入度調整は、十分に時間を掛けて・・・
|
 |
左右の眼の向いている方向(眼軸)にズレがある場合、レンズにプリズムを入れて
補正する事があります。
眼の疲れを防止したり、モノが二重に見えることを抑えます。
遠近両用レンズの場合にも、遠方視・近方視などを快適にする様にプリズム補正を
検討する場合があります。
(モノがダブって見えるなどのご不満がありましたら事前に申し出て下さい。) |
|
 |
 |
老眼とは目の調節力(ピント調節)が低下する状態です。
調節は水晶体で行っています。
近くを見るときは水晶体を膨らませ、近くの1点にピントを合わせますが、
水晶体の弾力性が低下して、十分に膨らませることが出来なくなります。
→近くの新聞などを見たときの焦点が、網膜にピントが合わない状況を指します。
|
 |
 |
 |
老眼の症状としては・・・
1.新聞・本などを読むときに遠ざけてしまう
2.暗いところで、文字が見えにくい。
3.長時間のパソコンなどで、眼が疲れを感じる。
4.近視の場合メガネを外すと読みやすくなる。
|
|
 |
|
 |
@メガネの基本は遠方視を正視の見え方にします。
→近視ならマイナス・遠視ならプラス、そして乱視などをレンズで補正して
遠くを見える状態にします。 |
 |
 |
 |
A本や新聞などの近くにあるものの見え方は?
@のメガネを掛けた状態や正視の見え方は、遠くのモノにピントが合って良く見えますが
近くのモノの焦点は網膜よりも後ろにきます。 |
眼は網膜の後ろであった焦点を網膜に合わせるために、
水晶体を調節する事が出来ます。 |
|
|
 |
眼は遠くを見たり、近くを見たりする時に無意識に水晶体を膨らませ、
ピント調節を繰り返し行っています。 |
 |
 |

水晶体が膨らんで度数を強くして、網膜の後ろに合った焦点を網膜に合わせます。
|
 |
近くのモノを見たときに調節力を最大に使っても
焦点を合わせる事が出来ず、ぼやけます。
また、はっきり見ることが出来ても、
調節力を最大に使っていると、
眼が疲れてピントスピードが低下します。 |
|
老眼の症状
1.新聞・本などを読むときに遠ざけてしまう
2.暗いところで、文字が見えにくい。
3.長時間のパソコンなどで、眼が疲れを感じる。
4.近視の場合メガネをはずすと読みやすくなる。 |
|
|
C老眼鏡(メガネ)の役割
プラスレンズを使い、後ろにある焦点を網膜上に合わせます。 |
 |
 |
 |
老眼になり、ピントが合わない状態を老眼鏡を掛ける事で、本や新聞などを見やすくします。
老眼鏡(単焦点)とは、あくまでも近くに焦点を合わせたレンズなので、遠くは見えなくなります。 |
 |
老眼には、老眼鏡(単焦点)だけでなく目的に合った多種多様なレンズがあります。
|
 |
境目のないレンズで、遠く〜近くまで(『遠方』『中間』『近方』)を見ることが出来るレンズです。
外見は普通の単焦点レンズ(近視・遠視・乱視)と全く同じ。境目はありません。 |
 |
 |
|
 |
 |
遠くを見るためのレンズ(度数)をベースに、
レンズの下方向に向かって徐々にプラス度数が加算されています。
(遠くを見る部分から近くを見る部分まで連続的に度数が変わります。) |
|
老眼になった場合、老眼鏡を使用することも一つの方法ですが、遠近両用を使うことで
掛け外しなく快適に見ることが出来ます。
眼の状態(近視・遠視・正視など)、環境(パソコン・近業作業)によって個人差はありますが
測定結果や眼の度数を知ることで、快適レンズをお選び頂けます。 |
|
|